楽天・バンガード・ファンドが登場!中でも全米株式インデックス・ファンドに注目

資産運用

楽天バンガードファンドのアイキャッチ

VanguardのETFを投資対象とするインデックスファンド『楽天・バンガード・ファンド』が登場しました。

楽天投信投資顧問株式会社とバンガード・インベストメンツ・ジャパン株式会社、『楽天・バンガード・ファンド』の創設を発表

楽天・バンガード・ファンドの登場

楽天・バンガード・ファンドシリーズでは、第一弾として以下2ファンドを発表しました。

  • 楽天・全世界株式インデックス・ファンド
  • 楽天・全米株式インデックス・ファンド

海外ETFを知っている人向けに説明してしまうと、各々、VTとVTIに投資するファンドです。そして低信託報酬。これからも商品ラインナップを随時拡大していく方向であるとのことです。

取扱証券会社は、現時点で以下3社。

  • 楽天証券株式会社、マネックス証券株式会社(9月29日より)
  • 株式会社SBI証券(10月20日より)

私としては、特に楽天・全米株式インデックス・ファンドの方はなかなか良い商品だと思っておりますのでご紹介。

楽天・全米株式インデックス・ファンドの解説

ファンドのデータや図は、楽天投資顧問の楽天・全米株式インデックス・ファンドにある交付目論見書と請求目論見書を参照しています。

楽天・全米株式インデックス・ファンドのスペックは以下の通り。

  • 信託報酬:税込0.1696%程度 (内、委託0.054% / 販売0.054% / 受託0.0216% / VTI管理報酬0.04%)
  • 投資対象:バンガード・トータル・ストック・マーケットETF
  • ベンチマーク:CRSP USトータル・マーケット・インデックス(円換算ベース)
  • 委託会社:楽天投信投資顧問株式会社
  • 受託会社:三井住友信託銀行株式会社(再信託受託会社:日本トラスティ・サービス信託銀行株式会社)
  • 決算日:7月15日
  • 設定日:2017年9月29日

目論見書によると、ファンド方式は以下のようになっています。

楽天・全米株式インデックス・ファンドのファンド形態

ファミリーファンドと記載されていますが、実質的にはマザーを経由してVTIを買うファンド・オブ・ファンズ(FoFs)ですね。ETFを買うのでファンド・オブ・ETFといっても良いかも。

投資対象となっている『バンガード・トータル・ストック・マーケットETF(通称:VTI)』というのは、Vanguard社が展開する商品で、大型株・小型株含め全米の株式に投資する商品です(17年10月時点で3601銘柄)。有名なS&P500よりも広く米国に分散投資できます。優秀&有名なETFなので詳しくはググっていただければ沢山情報はでてきます。

日本のインデックスファンドは欧州含む”先進国”をターゲットにしたものが多く、米国だけを対象としたインデックスファンドはあまり良いものがない状態でした。その為、米国をターゲットにした投資を行いたい場合は、このVTIを購入する人が多かったわけなんですね。

ようやく、iFree S&P500と並びインデックスファンドで米国株式クラスの低信託報酬商品が出てきたという形ですね。

当然ながら、委託会社、販売会社、受託会社ともに報酬は抑えています。

楽天・全米株式インデックス・ファンドの信託報酬

外国税額控除の問題も米国株式クラスだけであれば2重課税で済む

ネットを見ていると「ファンド・オブ・ファンズは盲点だった」とか「この運用が流行っていくのでは」なんて書いている人が多いのですが、この運用方法は昔からありますよね。購入対象になりえるほど安いファンドがなかっただけですね。個人的にはむしろファンド・オブ・ファンズであることが微妙な点だと思っています。

まず大前提として、当然ながらVTIを直接買った方が安いです。信託報酬が安いだけでなく、VTIを直接買えば、外国税額控除によって本邦課税分の一部を取り戻すこともできます。

そういうものを諸々加味した上で、「でもインデックスファンドの方が面倒くさくないし… 分配金出ないから税の繰り延べ効果もあるし… つみたてNISAでも買えるし…」等々の理由でインデックスファンドを買うわけですよね。

しかし、ここで問題となるのは、今回の投資信託のシリーズがファンドオブファンズであるということです。

ファンド・オブ・ファンズで海外ETF(例えば米国以外の国に投資する米国ETF)を運用すると3重課税の問題が発生しますよね。海外ETFより不利なのはまだしも、ファンド・オブ・ファンズであることで他のインデックスファンドよりも税制上不利になってしまいます。(もちろん信託報酬自体が安いので、結局のところ微々たる差になりますけどね)

しかし、投資対象が米国だけなら2重課税で済みます。米国で課税され、本邦で課税される。これであれば他のインデックスファンドと同様の課税ですので許容できます(本来は許容したくありませんが、税制がそうなっているので仕方ありません・・・)。

というわけで、ファンド・オブ・ファンズなのが微妙だなぁと感じている次第。その為、今回の『楽天・バンガード・インデックス』に関しては、このブログでは、米国を対象とした『楽天・全米株式インデックス・ファンド』を取り上げました。

とはいえ、信託報酬率がかなり抑えられている上に投資対象としているETFも優秀なので、かなり期待の持てるファンドシリーズであることは間違いないですね。