資産運用手段として外貨預金をおすすめできない理由

2017年9月25日資産運用

このブログは投資ブログではありませんが、投資に関する記事を何個か書いています。

その中で『外貨預金はダメな商品』と何回か書いているのですが、そういえば何故ダメなのかという理由を記載しておりませんでした。投資を多少なりともカジった人には常識的なことなので、あえて書くほどではないと思い割愛していました。

あくまで一個人の考え方ですが、外貨預金を資産運用に使うべきでないと考えている理由を書いてみます。

取引コストが割高な金融機関が多い

一番大きい理由はココです。コストとして大きいのは、主に『スプレッドが大きいこと』と『スワップポイントの一部が抜かれていること』の2つです。

『スプレッドが大きい』というのは、”円貨から外貨” または “外貨から円貨”へ両替する際の手数料が高いという意味です。イメージ的には『外貨預金をした瞬間に、円にすぐ戻したら、どれくらい損をするのか』という話ですね。外貨預金は結構損をします。

手数料を抜かれること自体は仕方ないのですが、”FX”や”外貨MMF”という商品の手数料(スプレッド)に比べると、外貨預金の手数料は高すぎるんですね。こういった商品があるのに、あえて外貨預金を選択する理由がない。

よくわからない人は『為替手数料』とか『スプレッド』とか『オファービッドスプレッド』とかでググってみてください。

『スワップポイントの一部が抜かれている』というのは、イメージ的には金利の一部を銀行が抜いているという話です。コレについても結構銀行に抜かれています。我々は為替リスクを負っているのに、そのリスクに見合うだけの金利をしっかり享受できないわけです。

金利面で不利である

『スワップポイントの一部が抜かれている』という先ほどの話にもつながりますね。

例えば外貨MMFの方が金利的に良いことが大半ですし、金利面を考えてもあえて外貨預金する理由はありません。

保証面で不利である

外貨預金は”預金”という名前がついていますが、円普通預金とは全く異なります。

円普通預金でしたら預けている銀行が倒産しても1000万円までは返ってきます(ペイオフ)。しかし、外貨預金はペイオフ対象外であり、預けている銀行が潰れたら預金はパァです。

FXや外貨MMFは、資産は分別管理されているので全額保護されますね。

税制面で不利である

税制に触れている人はあまり見かけませんが、税制上も外貨預金は極めて不利です。

外貨預金での為替差益は「雑所得」で総合課税されますが、利息は「利子所得」として源泉課税されます。為替差損を出しても、利息にかかる源泉課税は損益通算によって取り戻すことができません。

「雑所得」というのは最悪の所得でして… ググってもらえば税制上のダメさがわかると思いますが、他に雑所得がないかぎりは損失通算できないし、損失繰越もできない。利益を出したら総合課税となり課税税率が上がる可能性まである。

最悪の所得ですので、ここにリスクをとっていっても割に合いません。

一方、例えば外貨MMFであれば譲渡等分配課税なので、約20%程度の課税。株式との損益通算も可能です。

まとめ

言い方が悪いですが、『外貨預金』という商品は以下のような商品です。

コスト的にも金利的にも保証的にも税制的にも全く魅力がない。コストがアホみたいに高くて、負っているリスクに見合わない利息しか得られない商品。金利面も微妙なのに為替の利益についても最悪。運悪く為替差損を出してしまっても、稼いだ利子と損益通算できない。運よく為替差益を出しても雑所得。金融機関と国にカモられたい人が買うダメ商品。

こんなイメージを持っているので、私のブログでは外貨預金をオススメしていないし、紹介することもない。

ちなみに、為替手数料の比較的安い金融機関を利用するという前提で、”決済用”として割り切るならまだマシですが… 最近はFX外貨を決済に使えるサービスなんかも出てきましたね。

少なくとも、運用商品としては、外貨預金というのはハッキリとダメと言える商品であり、資産運用の手段として考えてはいけないと思っています。